Androidスマホに高性能機種が多い理由 iPhone神話のウソを暴く

格安SIMを迷っている人の中にはiPhoneが使えないからと躊躇しているという方も多いのではないでしょうか。

ここではiPhoneが悪いという事ではなく、AndroidスマホはiPhoneよりも低品質と思っている方にAndroidスマホの良さを紹介します。

世界ではAndroidスマホが主流

日本では60%ぐらいのシェアを持っているiPhoneですが、世界ではAndoroidが主流です。
世界ではなぜAndroidスマホが主流なのかというと、答えは単純で圧倒的に安く機種選択の幅が広いからです。

Androidスマホが安い理由

Androidスマホがなぜ安いかというと品質が悪いからではありません。スマホ端末を作る会社はAndroidの共通OSを使っているので、OSの開発費がかからないからです。

OSとはオペレーションシステムと言い、スマホを動かす基幹となるプログラムのことです。パソコンでいうと、Windowsのようなものです。

このOSの開発にはお金がかなりかかります。しかしAndroidスマホを作っている会社はGoogleが開発したAndroidを手数料を払って搭載するだけです。そのため新規参入も技術とアイデアがあれば比較的簡単でメーカー単位で個性的なスマホが揃っています。また競合他社も多いので、必然的に価格競争が起こります。

さらにスマホメーカーの多くはパソコンの製造を前身にしています。パソコンはほぼWindows OSなのでパソコンを作って売ることはパソコン本体の性能の勝負になります。

これはAndroidスマホも同じで、搭載されるOSは皆Androidで同じなので他社よりも多く売るにはスマホ本体の性能勝負です。サムソンのGalaxyは有機ELという他社にはない高性能の液晶パネルをスマホに搭載することで世界のトップシェアを勝ち取りました。Androidスマホには高性能で安い端末が多いのです。

iPhoneが高い理由

iPhoneが高い理由は、ブランド戦略という点もありますが、1番の問題はOSの開発費が全て自社にかかってくるからです。

通常商品開発費の回収は製品の売上で賄いますがAppleの場合はiOSを搭載できるのがiPhoneだけなのでiPhoneの販売価格に含めて販売されるので高くなります。

端末の性能が使い勝手を決める

スマホもパソコンも共通しているのは、本体を動かすOS(オペレーションシステム)と実際に使うソフトやアプリは別だということです。どんなパソコンでもエクセルをインストールすれば使えるのと同じく、スマホも基本的に使っているのはOSではなくアプリです。

ただし端末ごとに違うのは、CPUと言われる動作の早さに関係する計算処理を行う部分の性能だったり、内部ストレージの容量です。

パソコンはWindowsがOSの主流なのでパソコンメーカーは本体の性能で勝負をしています。

スマホはアプリをインストールして使う

海外でAndroidスマホがシェアが高い理由は安くて高品質ということもありますが、スマホの使い方にも理由があります。

例えば、普段からLINEを使う使っている場合、LINEの機能はiPhoneやAndroidの機能ではなく、インストールしたLINEの機能を使っているだけです。

スマホは端末毎の性能もありますが基本的にアプリをインストールして使うのでiPhoneだからとかAndroidだからというOSによって異なる機能がかなり限定されて、しかもそれらは普段あまり意識して使う機能ではないという事です。

アプリをインストールして使うスマホは、OSの違いよりも端末のスペックの違いが使い勝手に大きく影響するので低価格で高性能な端末が人気が出やすい傾向にあります。

iPhoneは委託生産のスマホ

iPhoneはアメリカのApple社の製品ですが大半は中国で生産されています。
その他にもインドなど世界中で作られています。

鴻海精密工業

iPhoneの製造をしているのは台湾の企業の鴻海精密工業です。
シャープを買収した会社なのでご存知の方も多いと思います。

iPhoneの部品は日本製

iPhoneの各パーツはApple社が作っているのではなく下請け企業が作っています。日本製の電子パーツは高性能で高品質なので当然iPhoneにも数多く使われています。

カメラ機能

カメラ機能に欠かせないのが手ブレ防止機能ですがこの部品は日本製で、アルプス電機とミツミ電機が作っています。

ディスプレイ

スマホの顔とも言えるディスプレイですがこれも日本製で、ジャパンディスプレイという会社が作っています。

ジャパンディスプレイはTVも製造販売しており低価格で高品質テレビを数多く販売していますが意外に業界関係者以外で、iPhoneのディスプレイがジャパンディスプレイ製と知っている人は少ないのではないでしょうか。

このようにiPhoneは色々な下請け企業の高品質なパーツをつく合わせて作られています。

これはAndroidでも同じで今や純正の自社パーツだけで作られている製品の方が少なく、多くは別の企業の高性能なパーツを使う事で高品質な製品が作られているのです。

結論 iPhoneもAndroidも同じスマホ

基本的にiPhoneもAndroidスマホも端末だけを取り上げればなんら変わりなくどちらが高品質という違いはありません。
もちろん価格によって使うパーツの性能は変わってきますが、純粋に原材料のコストを考えれば、iPhoneとAndroidで同じ販売価格のものを作ろうとすれば、OSにかかるコストがAndroidの方が安い分、圧倒的に高性能なパーツを使ってiPhoneのスペックを上回るものが作れます。

iPhone以外は低品質では?と思っていた方もこれでAndroidスマホは高品質、高性能なうえ低価格という意味がお分かりいただけたのではないでしょうか。

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