格安SIMに乗り換える時に必ず候補に上がるのが楽天モバイルです。CMなどでも動画見放題と言っているので興味のある方が多いのではないでしょうか?LINEモバイルか楽天モバイルか、どちらにしようかと悩んでいる方に2つの会社の違いを解説します。これを読めば、悩みも解決してどちらにするか決められます。
判断基準は何にするか?シンプルな理由は楽天ポイントかデータフリーか?
もっともわかりやすい判断基準から説明します。
結論
- LINEモバイルはSNSをたくさん使う人向け
- 楽天モバイルは動画を見る人向け
SNS重視がLINEモバイルを選ぶ理由
LINEモバイルの特徴はなんといってもSNSのデータフリーが充実していることです。データフリーなら高速通信のまま対象サービスをデータ消費なしに使えるので、少ないデータ契約でも不便せず結果として、月額料金を抑えることができます。LINEがメインなら楽天よりも月額料金はお得です。
契約しているデータを消費せずに対象サービスが使えることです。いくら使っても契約しているデータは減りません。一番安いプランでもLINEはデータフリーです。コミュニケーションフリープランではLINE、Twitter、Facebook、Instagramが4つのサービスがあるデータフリーになるお得なサービスです。特に画像の多いインスタ(instagram)はデータ消費の多いサービスなのでインスタをたくさんやっている人にはおすすめです。
動画を見るなら楽天モバイル
楽天モバイルは色々なプランが有りますが、LINEモバイルと比較してお得なのはスーパーホーダイだけです。それ以外の組み合わせプランを選ぶならLINEモバイルを選んだ方がお得です。スーパーホーダイは1Mbpsの低速モードがデータフリーで使えるのでYouTubeの通常画質をたくさん見ているなら楽天モバイルにした方が良いです。
LINEポイントと楽天ポイントは比較対象になるか?
別記事にまとめたものが有りますが、格安SIMの契約と月額料金で貯まるポイントの還元率は1〜2%でどの会社もほぼ同じです。楽天ポイントのSPU特典は意外に馬鹿にならない特典ですが、これを使いこなせるのは楽天市場でもガンガンものを買っている人だけです。実際私はダイアモンド会員になり1年キープしてみましたが、1年キープで貰った特典はどれも楽天市場を使えば割引になるクーポンで使い道がありませんでした。このサービスをブラスで使えばポイントが貯まるに惑わされないようにしましよう。
LINEモバイルと楽天モバイルの特徴を比較
それぞれ料金プランの内容と月額料金が異なるので全てを兼ね備えた格安SIMはありません。LINEモバイルと楽天モバイルも同じでLINEモバイルが無料で提供しているオプションが有料だったり、LINEモバイルではデータフリーでも楽天モバイルではデータが消費されたりと全く異なります。使い方に合わせて選べるのが格安SIMの良いところなのでそれぞれの違いを見て自分にあった方を選ぶようにしましよう。
通信速度はどっちが速い
LINEモバイルと楽天モバイルの通信速度を比べる前にそれぞれの通信速度の特徴があります。また、利用する回線によっても異なります。楽天モバイルは現在自社回線への切り替えを行うために基地局を増やしていますが、2019年9月時点で1/6しか基地局が増やせておらず当初の予定の10月に切り替えを延長しています。この状態が落ち着くまでは楽天モバイルの自社回線は様子を見たほうが良いとおもいます。
通信速度の切り替え
格安SIMの多くが採用している通信速度の仕組みに通信速度の切り替えがあります。通信速度の切り替えは契約データ残量が有る無しに関わらず、自分で好きな時に契約データ消費のない低速モードと契約データの消費をする高速モードに切り替えられる仕組みです。通常低速モードはテキストメッセージなど少ないデータ通信にしか使えない通信速度なのでここでは楽天モバイルの高速通信とLINEモバイルの通信速度を比較します。
通信速度の切り替えはありませんが、データフリーがあるため、高速通信のままLINE(プランによってはフェイスブック、インスタ)などを契約データの消費なしに使うことができます。低速モードがないので常に高速モード状態で切り替えできません。
低速モードと高速モードに切り替えができます。スーパーホーダイの低速モードは1Mbpsで使えるので格安SIMの中では最速ですが料金はその分高くなります。低速モードで発動するバースト転送は格安SIMの中でも最強と言われています。
契約しているデータを消費しないかわりに通信速度が遅く、テキストメッセージの送受信ぐらいにしか使えないモード。大手キャリアなどでは契約データがなくなると通信制限が入り通信速度が落ちますがその状態と同じ通信速度。200Kbps〜300Kbpsが平均。
契約しているデータを消費するかわりに通信速度が速く、動画、画像の多いサイト、インスタなどでも利用に問題がないモード。格安SIMでインターネットを使うときに使うのはこのモード。
バースト転送
最初の読み込みだけ高速通信をしてウェブサイトの読み込みを早くして表示までの時間を短縮する仕組み。格安SIM各社で性能がことなる。通信速度に関しては上記の3つが代表的なものです。
LINEモバイルの通信速度
高速モードしかないLINEモバイルではソフトバンク回線が最速です。ドコモ回線を選ぶなら楽天モバイルの方がやや優勢です。au回線の場合は、UQモバイルが格安SIMの中では最速なのでそちらをお勧めします。
楽天モバイルの通信速度
高速モードでの速度はLINEモバイルとほぼ同じです。CMに出ているスーパーホーダイの動画見放題で低速モードの1Mbpsは格安SIMでは最速ですがその分料金は割高です。しかも300Kbpsに制限される時間帯として以下の時間帯があるので、常に1Mbpsではありません。
スーパーホーダイで300Mbpsに制限される時間帯
- 1200〜1259
- 1800〜1859
注意
通信速度が速ければ速いほど良いのは、アプリをダウロードしたり大きなファイルをダウンロードする場合だけです。通常使っているサービスであれば1Mbps〜2Mbpsあればある程度ストレスなく使えます。WiFi環境が家にあれば外出時に使うインターネットサービスでどれぐらいの通信速度があれば十分かの見極めが重要です。
LINEモバイルと楽天モバイルはどっちが得か料金比較してみよう
楽天モバイルを契約しても純粋に楽天モバイルから受ける楽天ポイントの恩恵は数十円ですのであまり考慮に入れる必要はありません。
楽天モバイルの料金プランはとにかく複雑で料金比較するのもかなり苦労しました。理由は一見お得に見えるのですが、なんといっても注意書きが多く、しかも必ずスーパーホーダイに誘導する金額設定になっているので、結局はスーパーホーダイを選ばないとメリットがないという結果でした。なんとか分かりやすくまとめてみたので参考にしてください。
楽天モバイルモバイルの組み合わせプランよりLINEモバイルのプランがお得
組み合わせプランは正直LINEモバイルと比べると比較にならないぐらい条件が悪いです。
楽天モバイル ベーシックプラン
ベーシックプランの通信速度は最大200kbpsなのでほぼ使えません。LINE利用でも画像やスタンプを送ったりするのもかなりストレスかもしれないです。楽天モバイルのベーシックプランは通話SIMを選んだとしても、外出先でもWiFi環境がないとインターネットは使えないと考えましょう。
楽天モバイルのベーシックプラン525円ならLINEモバイルのデータSIM500円の方がLINEがデータフリーで通信速度も速いのでお得。
選んでもいい人
- 外出先ではインターネットは使わない
- 電話がメイン
- 自宅にWiFi環境がありインターネットは自宅のみ
- 上記以外の人はLINEモバイルデータSIMの500円をおすすめします。
楽天モバイル 通話SIM
この料金体系はほぼスーパーホーダイに誘導するための料金体系です。楽天モバイルは電話を使う人におすすめの格安SIMですが、電話を十分に使うには10分かけ放題をオプションでつけないと損になります。しかも10分かけ放題は楽天でんわ利用時なのですが、実は楽天でんわはスマホアプリなので楽天モバイルである必要はありません。他の格安SIMでも楽天でんわ利用時は、30秒10円です。
組み合わせプラン3.1GBの通話SIM1,600円
10分かけ放題 850円
合計 2,450円
低速モード時は200Kbps
30円でこんなに違う
スーパーホーダイプランS 2GB 最低利用期間1年 2,480円
スーパーホーダイプランM 6GB 最低利用期間 2,480円
いずれも10分かけ放題、低速モード時1Mbpsと組み合わせプランよりもコスパの高いプランです。
通話SIMはスーパーホーダイへ誘導する料金体系
通話SIMの組み合わせならスーパーホーダイを選ぶべき
通話SIMで組み合わせプランを選んでいい人
- とにかく電話する人
- インターネットはたまに使うぐらい
- 動画や画像はWiFi利用でデータ通信環境では見ない
上記以外の人は、スーパーホーダイの料金とLINEモバイルを比べてください。上記に当てはまる人はデメリットの方が大きくなります。
LINEモバイルの音声通話SIMは、コミュニケーションフリープランの3GBで月額1,690円です。しかしLINEが、データフリーなのでこの90円差は気にならない金額です。楽天モバイルの組み合わせプランならLINEモバイルの圧倒的勝利となります。
楽天モバイルスーパーホーダイ
ここまで楽天モバイルのプランとLINEモバイルの料金をを比較してきましたが、LINEモバイルの方が圧倒的にコスパが高いことが分かりました。問題はここからです。なぜなら楽天モバイルの強みはスーパーホーダイにあるからです。
スーパーホーダイの特徴
- 10分かけ放題の電話が必ず付いてくる
- 3年契約しないと料金が割高
- 楽天会員ではないと料金が割高
- 低速モードが1Mbpsと破格の通信速度
- 契約データは2GB、6GB、14GB、24GB
- 低速モードは使える時間に制限あり
- 12:00〜13:00、18:00〜19:00は通信速度が300Kbpsに制限されます。
月額料金は3年契約しないと高くなるので比較するのはかなり難しいですが、ここでは3年契約で見ていきます。
通話SIMの特徴
- 回線:ドコモ回線 au回線
- 契約データの種類:ベーシック、3.1GB、5GB、10GB、20GB、30GB
- プラン変更可
- データ繰越 あり
- データシェア 月100円
- 最低利用期間 12か月
- 契約解除料 9,800円
LINEモバイルコミュニケーションフリーと楽天モバイルスーパーホーダイ料金比較
実際の月額料金で比べていきましょう。楽天モバイルスーパーホーダイにはLINEモバイルと同じ3GBのプランがないのでデータ量の少ない2GBで比較します。
月額料金
1年目 月額料金 1,480円 1年間 17,760円
2年目 月額料金 1,480円 1年間 17,760円
3年目 月額料金 2,480円 1年間 29,760円
3年間合計 65,280円
楽天モバイルスーパーホーダイは3年契約しないと LINEモバイルよりも料金は高くなります。
2年契約 2年合計 53,520円
1年契約 1年合計 29,760円
3GB
キャンペーンで新規契約の月額料金半額が有りますのでキャンペーン適用で計算します。
https://thebestinfojapan.com/line-mobile/campaign/campaign-sep
1年目
初月料金 600円
2〜5ヶ月目 月額料金 845円 合計3,380円
5〜12ヶ月目 月額料金 1,690円 合計11,830円
1年間合計 15,810円
2年目 月額料金 1,690円 1年間 20,280円
3年目 月額料金 1,690円 1年間 20,280円
3年間合計 56,370円
LINEモバイルと楽天スーパーホーダイの契約縛りによる料金差
楽天モバイルは3年契約縛りにしないと料金が高くなります。LINEモバイルは最低利用期間は12ヶ月で契約期間による割引はありません。1年目のみ新規契約の場合月額料金半額などのキャンペーンが適用されて安くなるだけです。
3年縛り
LINEモバイルは3年間で8,910円お得
さらに楽天モバイルより36GBもデータ量もお得という結果
2年縛り
LINEモバイルは3年間で17,430円お得
さらに楽天モバイルより24GBもデータ量もお得という結果
1年縛り
LINEモバイルは3年間で13,950円お得
さらに楽天モバイルより12GBもデータ量もお得という結果
料金だけでは比較できない使い方
LINEモバイルと楽天モバイルを単純な料金だけでは比較できない理由は結局使い方によるからです。
楽天スーパーホーダイの3年縛りは大手キャリアより厳しい
格安SIMは買収や新規会社、新規プランなどどんどん新しい料金が出てきます。3年間は技術や格安SIMの勢力図、通信速度などはもちろん場合によっては、楽天よりも良いプランがでることも予想されます。大手キャリアもそうですが、長期契約で縛りをつけるのはけいたいかいしにとってメリットでも利用者にはデメリットなので契約の際は慎重に考えましょう。LINEモバイルは通話SIMはプランに関係なく、12ヶ月が最低利用期間です。
楽天スーパーホーダイの強みは10分かけ放題の通話プラン付き
通話をするかしないかでかなり変わりますが、私は年間で電話自体受けることはあっても掛けることはありません。普段は LINE通話なので LINEがデータフリーならそれで十分です。たまに掛けた電話も年間数分で100円するかしないかです。掛け放題の割高を頼まなくても困っていません。電話を頻繁に掛けるなら楽天モバイルで、 LINE通話がほとんどなら LINEモバイルにしてたまにする電話代は払ったほうがお得です。
その動画ほんとうにWiFi環境以外で見たい?
ここはもう価値観になりますが、データ通信でどのタイミングで動画を見るか、なんの動画を見るか、という個人の生活スタイルと趣味の問題です。私は動画は家でしかみないのですが、YouTubeももうそろそろ見飽きてきたのでなんとなく寝る前のルーティンとして流しているだけです。楽天モバイルは低速モードが1Mbpsあってデータフリーなのですが、12:00〜13:00、18:00〜19:00は通信速度が300Kbpsに制限されるので、お昼や通勤時間がこの時間帯になるとデータを消費する高速モードでしかつかえません。 いつも動画を見たいなら楽天モバイルがおすすめですが、そうでもなければLINEモバイルの方が料金メリットは高いです。動画は自宅やWiFiフリースポットで十分ならLINEモバイルをおすすめします。
自分のライフスタイルに合った会社とプランが選ぼう
格安SIMは大手キャリアのように一律のサービスではないので安い会社があります。今回、LINEモバイルと楽天モバイルを比べて改めて分かると思いますが、どちらが良いかはみなさんの判断になります。LINEメインならLINEモバイルの方が圧倒的にお得ですし、動画をガンガン見るなら楽天モバイルです。自分のライフスタイルに合わせて後悔しない選び方をしましょう。
LINEモバイルvs楽天モバイルまとめ
-
- 月額料金が安いのはLINEモバイル
- 動画をガンガン見るなら楽天モバイルスーパーホーダイ
- 料金比較ポイントはスーパーホーダイと比較
- LINEやSNSがメインならLINEモバイル
- 楽天ポイントは買い物しないとスマホ契約だけではお得ではない
以上、いかがだったでしょうか?