6日目 注文方法について知っておこう
そろそろ口座が開設されるころになってきましたね。口座が開設されたらすぐに取引できるように今日は注文方法について勉強しておきましょう。
BIDとASKとは?
取引をするときに最初に覚える言葉はBIDとASKです。以下の図にそれぞれBid、Askで2つのレートがあります。
- BID:通貨を売った場合の為替レート
- ASK:通貨を買った場合の為替レート
BidとAskは微妙に料金が違いますね。この売りと買いの値段が違うのは、スプレッドと言ってFX業者側の利益になる部分となります。いわゆるFX業者に渡る手数料と考えれば分かりやすいと思います。
このケースでは、真ん中に3.0と言う数値が見えますが、この3.0は売りと買いの差がスプレッドと言われるものになります。3.0と言うのは3.0銭ということで0.03円と言う事を意味しています。
色々な注文方法を覚える
FXは売りと買いしか無いのだから注文方法もそれで終わりでは?
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんがそれだけでは取引を始めてから悩むことになります。売りと買い、この2つだけでも取引は可能ですがそれだとずっとパソコンの前に張り付いたりいつも為替相場を確認しておかなければなりません。
事前に自分が予想した利益を確定する、自分の予想とは違い逆方向に相場が動いた時、そんなときに予め設定した金額で買ってくれたり、売ってくれたりしたら便利ですね。
為替相場は24時間で相場が変動しているので24時間レートを追いかけることは不可能です。サラリーマンや主婦であれば取引できる時間も限られているのでちょっとみていない間に相場が大暴落したら困ります。そんなことにならないようにこれから説明する注文方法は最低限覚えておく必要があります
いくつかの注文方法を覚えておくと、自分の予想した相場にあった取引を行えるようになります。せっかく自分の相場の読みが正しかったのに注文方法を知らなかっただけで利益がでない、ということにならないようにしっかりと覚えましょう。
覚えておきたい注文方法 3つのパターン
成行注文
もっともオーソドックスな注文の方法となります。FX相場は見ている目の前で通貨の価値が上がったり下がったりしていますが、上下に動いている値動きをみて買いや売りの注文を出すことを成行注文といいます。
相場を見ながら売りか買いを選択して注文を発注することで成行注文を出す事はできますが、ここで重要なことがあります。
FXでは注文を出してからその注文が通る事を「約定する」と言います。
FXの取引では注文を出したとしても約定しなければ取引が成立しませんので相場展開によって、大きな値動きが発生した場合などは注文が通らない事や、約定拒否と呼ばれる現象が起きる場合があります。
特に成行注文は実際の値動きを見ながら注文をするために、購入したいと思った為替のレートとずれて約定する事があります。こういった現象を「注文が滑る」と言う表現で表します。
FX業者によって約定が滑り易い業者と滑りにくい業者があるので1日に何度も取引を行うようであればそのあたりも含めて業者選択をするのがよいでしょう。
一番基本の注文方法である成行注文は「滑る」現象が見られやすい注文方法です。一方でタイミングを探っての取引を行う場合に非常に重宝する注文方法なので初心者にとって一番使い易い注文となります。まずはこの成行注文を少額で何度か行ってみて感覚をつかむことも大事です
指値
指値とは注文さえ出しておけば成行注文とは違いパソコンの前に座ってタイミングが来るのをずっと待たなくてもよい注文方法です。値段で指定したタイミングに応じて買い注文、売り注文を行ってくれます。
実際に以下の図を見ながら説明します。
ここでは円高となっていますが、110円前半部分でもみ合っています。ここで私はこれから円安になるだろうと判断しました。そこでここが底だろうとおもったところで円安に振れ始めたところを狙って赤色のライン110.12円で買い注文を入れます。
このことを指値注文といい、この値段まで来たら買ってくださいや売ってくださいと言う事前注文となります。相場は予想通り円安となり指値注文を入れた箇所より円安になったので注文が約定し買い注文が自動的に成立しました。
約定した注文に対して利益を確定したいのですが、円安の予想は112.45円ぐらいまでだろうと予想しています。しかしパソコンの前にずっといて相場を確認している時間はありません。自分がパソコンから離れている間に112.45円となり利益が出た後に円高に振れた場合利益確定のチャンスを失ってしまいます。
そこで112.45円まで円安となった場合に利益確定をしたいので利益確定の注文を再び指値で上の赤色のラインで入れました。
円安は112.45円まで進み先ほど出しておいた112.45円での売り注文が約定しました。指値注文ではパソコンの前に居なくても指定した値段で売り買いしてくれるので自分が予想した相場の動きをパソコンの前で追いかける必要がありません。
逆指値
逆指値も指値とほぼ同じですが使い方がことなります。下の図を見ながら勉強していきましょう
このケースでは私は下の赤色のラインで円高になるだろうと判断し110.12円で売りの成行注文をしました。もしこのまま相場が円高に振れずに円安となってしまうと大きな損を出してしまうかも知れません。
そこで損切りをするために上の赤色のライン112.45円まで円安が進んだから取引をしたポジションを手放そうと考えました。このように入れる注文が逆指値となります。
指値と逆指値の違いは、
- 指値は現在の為替レートより高い値段で売りの注文を入れる
もしくは
安い値段で買いの注文を入れる - 逆指値は現在の為替レートより高い値段で買い注文を入れる
または
安い値段で売り注文を入れる
指値・逆指値注文は事前に注文オーダーを出すので約定が滑りにくいとされています。注文を出す際には成行注文を使わずに指値や逆指値を使っての取引を行っている人もいるぐらいです。
逆指値は損切りをするうえで非常に重要な取引方法となりますので必ず覚えておきましょう
取引方法まとめ
今日勉強した取引方法についてのまとめです。取引を始めると重要になるのでブックマークするなどしてしっかりと覚えておきましょう。
- FXの注文方法は成行・指値・逆指値注文の3パターン
- 成行注文は約定が滑りやすい
- 指値・逆指値注文は自動で約定する
- 指値・逆指値注文は滑りにくい
- 逆指値注文は損失をコントロールする上で非常に重要