5日目 経済指標を知る
取引を始める前に知っておきたいのが経済指標になります。経済指標は通貨があがるか、さがるかを予測するために重要な意味を持っています。ただし、経済指標を知っていても、専門家でも通貨があがるか、下がるか、意見は様々に分かれます。この予想をする楽しさもFXの醍醐味です。
経済指標とは
経済指標とは、世界各国の政府、中央銀行、関連省庁などが毎月発表している経済に関する指標のことを言います。通貨の動きはその国の経済に連動して動くので経済指標を見ることは非常に重要になります。
これらは日経新聞などでもみることができますが多くのFXの会社でも配信しているので必ず確認するようにしましょう。
注目すべきはアメリカの経済指標 こんなときには相場に手をだすな
経済指標でもっとも重要なのはアメリカの経済指標です。
その中でも一番注目するのは
非農業者部門雇用統計
毎月第一金曜日の21:30(夏時間)、22:30(冬時間)に発表されますがこのタイミングで為替相場は大きく動きます。
為替相場が大きく動くということは短時間でのレート変動が大きく、プロでも間違いを犯すことがあるようなイベントになります。初心者のうちはこのタイミングではポジションを持たないように気を付けましょう
もちろんこのようなタイミングで大きく利益を出す場合もありますがその分リスクも大きいのです。1円、2円の値下がりなど当たり前のケースもあります。
また日本はこのタイミングだと朝の時間になるので仕事をしながらこれらの数値に張り付くのはほぼ不可能です。初心者の方は大きく相場が動くときにはポジションを持たないようにしましょう。
FX口座ができたら必ず登録
経済指標は多くのFXの会社で配信されておりサービスの一環として情報を提供してくれるので口座ができたらまずは登録をして必要な情報には目を通すようにしましょう。
発表のタイミングではポジションを持たなくても今後の相場に与える影響を予想することが大事です。次の項では、経済指標の見方を簡単に説明します。
重要な経済指標まとめ
GDP成長率
GDPとは国内総生産のことで英語ではgross domestic product といいます。国内総生産の成長率があがるということはその国の経済が好調であることを示していますのでその国の通貨が買われる傾向にあります。つまりGDPの成長率が高い=その国の通貨が高くなる と覚えましょう。
インフレ率
インフレ率とは物価の上昇率と理解してください。去年に比べてどれぐらい物価が高くなったか、それを%であらわしたものです。インフレ率が上昇すると金利が上昇する傾向にあります。金利があがるということはその国の通貨を保有していると高金利の配当を得られるので有利になりますのでその国の通貨が買われる傾向にあります。
雇用統計
アメリカの雇用統計の数値には注意をしましょう。雇用統計の数値が改善されているということは経済が上向きに動いている傾向にあるためその国の通貨が買われる傾向にあります。
貿易黒字と貿易赤字
これらを財政収支と呼びます。貿易黒字国の通貨は買われやすく、逆に貿易赤字国の通貨は売られやすい傾向にあります。
このほかにも様々な経済指標がありますがこれらをもとにしても必ずしも予想通りに相場は動きません。ここにあげた数値は代表的なものですが、これ以外にもFXの会社から提供されている様々な数値を参考に相場を予想してください。
相場に絶対はありません。
このような数値がでたからその国の通貨はあがるはず、とおもっていても様々な要因から下がる場合もあります。数値を参考に予想したからといってそれを信じて無謀はポジションを持つことは絶対に避けましょう。
また予想に反した場合は未練を残さず損切りをして次の機会を待つ心構えも必要です。