知らないと面倒に?データSIMとデータSIM(SMS付き)の違い

格安SIMで一番安いSIMカードは通話ができないデータSIMです。それとは別にデータSIM(SMS付き)というデータSIMがどこの会社にも用意してあります。これ、不思議に思ったことはありませんか?実はちゃんと通話できないデータSIM(SMS付き)があるための理由があります。安いし、電話を使わないからと言って一番安いデータSIMを選ぶと後悔するのでちゃんと理解してからどのSIMカードにするか、考えましょう。

電話番号がいらないからとデータSIMにするリスク

データSIMとデータSIM(SMS付き)の違いを知るにはSMSとは何かをまず理解しておく必要があります。

SMSとは
電話番号を使った文字数70文字までのショートメッセージが送れるサービスのこと。データSIMでSMS付きの場合は、電話のできない番号が割り当てられる

ここでのポイントは電話番号を使ったショートメッセージという点です。普段使ってないからいいや、という方はちょっと待ってください。実はSMSがないと使えない、登録できないサービスやSMSがないとうまく使えないサービスは結構あります。

SMS認証が落とし穴

データSIMにSMS付きがあるメインの理由が、ネットサービスの多くがSMSを使って認証を行っているからです。

SMS認証とは
ネットサービスを使ったり登録するときに電話番号の入力が必須になっていて、登録された電話番号にSMSで登録コードなどを送ることで操作されている端末を認証する仕組み

例えばLINEですが、登録の際に電話番号が必要です。この時データSIMにSMSが付いていない場合は認証が受けられないので登録できません。Facebookでも認証ができますが、機能が制限されています。

今や生活に深く入り込んでいるGoogleも同じく、SMS認証を求めるケースがあります。最近流行りの電子マネーでも同様にSMS認証が必要なサービスがほとんどです。メルカリも同様にSMS認証を求められます。

LINEモバイルだけが格安SIMでLINE ID検索や年齢認証ができる
大手キャリアを除けば、格安SIMの中でLINEモバイルだけがLINEのID検索を使えるというメリットがあります。LINEを普段から使っていてどの格安SIMにしようかなと迷ったらまずはLINEモバイルから確認してみましょう。

SMS認証はなくならない

SMS認証自体が犯罪や詐欺などの観点から同じスマホで沢山の登録ができることを防ぐ目的で行われています。また本人なりすましでアカウントを乗っ取ったり、詐欺行為を防ぐ目的でどんどん使われる傾向が高くなっています。格安SIMが増えてデータSIMを使う人が増えてもスマホの特定や犯罪抑止になる認証の仕組みが新しくできない限り、SMS認証は今後もなくならないと思います。

結論
メインで使うスマホであれば電話は使わなくても、SMS付きにしておかないとSMS認証が必要な様々なネットサービスが登録できなかったり、使えなかったりするので、メイン使いならデータSIM(SMS付き)を契約することをおすすめします。

LINEモバイル データSIMとデータSMS付プランの料金差

LINEモバイルの最安目はデータSIMの1GB500円ですが、データSIM(SMS付き)との料金差はどれぐらいあるのか見てみましょう。データSIMは1GBのプランしかないので、LINEフリープランの1GBを選択する場合に、データSIMにするのか、データSIM(SMS付き)にするのか悩むところです。

差額は月額120円の違い
データSIM 500円
データSIM(SMS付き)
契約時の初月料金は120円の違い
データSIM 500円
データSIM(SMS付き)620円
初月料金はデータSIM(SMS付き)であればLINEフリーを選ぶよりMUSIC+やコミュニケーションフリーの10GBを申し込んだほうがお得です。
LINEモバイル契約を契約的に 月初と契約タイミングでさらにお得
格安SIMへ乗り換えを決めてLINEモバイルにしようと思ったら、契約前にさらにお得に使える初月無料をよく理解しておきましょう。初月料金は契約のタイミングでさらにお得に使える裏技です。少し複雑なので面倒...

使い方によってSIMの種類は考えよう

月額120円の違いなのでデータSIM(SMS付き)にしてもいいのですが、使い方によって考えたほうがお得に使えます。

子供用であればデータSIMで十分
LINEモバイルのデータSIMの1GB500円を契約する理由のほとんどが子供用に契約することを前提としている方が多いです。LINEでの連絡が、ビデオ通話、音声通話、トークでデータフリーとなるためほとんどデータを消費しないことやSMS認証を使ってのアプリ登録なども必要ないのが子供です。
小さな子供のスマホデビューならLINEモバイルがベストな理由?
小学生や中学生の子供にスマホを持たせることを考える方も多いと思いますが、大手キャリアの月額料金を考えると躊躇してしまう方も多いと思います。そんな時LINEモバイルのデータSIMなら月額500円からスマ...
大人が持つならデータSIM(SMS付き) SMS認証が必要なサービス
契約するスマホでSMS認証が必要と思われるサービスを受ける予定があるならSMS認証は必ずつけておきましょう。SIMカードの種類の変更にはLINEモバイルでは事務手数料が3000円かかるため注意が必要です。以下のサービスを受ける可能性があるなら120円はケチらないほうがいいです。
SMS認証が必要なサービス

  • メルカリ、ラクマなどのフリマアプリ
  • Japan Taxi、Uberなど配車アプリやカーシェア、レンタカーなどのサイトやアプリ
  • AirBandBなどの民泊サイトやアプリ
  • Uber Eatなど宅配アプリ
  • PayPay、楽天 Pay、LINE Pay、ファミマ Payなどのスマホ決済
  • InstagramなどのSNSサイトやアプリ
  • ネットバンキングのサイトやアプリ

地図アプリはGPSだけではない 基地局情報取得の問題

SMS付きではないデータSIMでスマホに起こる問題があります。それが地図アプリでの位置情報の取得に時間がかかるかもしれないという問題です。
地図アプリは、GPSからの通信だけでなく、携帯電話の基地局からの電波によって基地局からの距離を割り出して位置を特定しています。電話番号を持たないデータSIMの場合、基地局の情報をうまく取得することが出来ず位置情報を掴むのに時間がかかる場合があります。

SMSが無いとバッテリーが早くなくなる?

実はこれは本当です。ただし機種によるところが大きいので必ずしも早くなくなるわけではありません。これば端末が電波がないことで探し続けることによって電池が早くなくなることでアンテナピクト問題と言われています。データSIMでは当たり前ですが通話できないので電波を受信していません。そのためスマホが圏外と判断して接続可能な電波。探し続けます。延々と電波を探す動作をしているので、バッテリー消費が早くなるというわけです。あまり起こらない現象ですが知っておきましょう。